グリベック FAQ

製品FAQは医療に従事する先生方からよくご質問いただく内容をまとめたものです。記載している情報はあくまで参考情報としてお取り扱いいただき、医療上のご判断は医療従事者の裁量と責任のもとに行っていただきますようお願い致します。
製品のご使用にあたっては、最新の電子化された添付文書(電子添文)をご確認ください。製品に関してご不明な点がございましたら、弊社お問い合わせ窓口にお問い合わせください。

弊社製品の使用期限は専用ページでお調べいただけます。
薬価基準および各種コードはこちらをご確認ください。

1.特定の背景を有する患者

グリベックは妊娠可能な女性、妊婦又は妊娠している可能性のある女性に投与してもよいですか。

妊娠可能な女性に対しては、投与中及び投与終了後一定期間は避妊するよう指導してください。妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないでください1,2)

<参考データ>
外国においてヒトでの流産や奇形を有する児の出産が報告されています。また妊娠ラットに対する動物実験では、ヒトでの最高臨床用量800mg/日にほぼ相当する(体表面積換算)100mg/kg/日を妊娠6~15日に投与することにより、着床後の死亡率の増加及び胎児体重の低下等の初期胚発生への影響がみられ、更に外脳、脳瘤及び頭蓋骨欠損等が発現し催奇形性が認められたことが報告されています2)

 

 

(参考)

1)グリベック錠100mg 電子添文9.4

2)グリベック錠100mg 電子添文9.5

グリベックは精子や男性ホルモンに影響を与えますか。

精子や男性ホルモンへの影響について検討した臨床試験は実施しておらず、グリベックの精子や男性ホルモンへの影響は明確ではありません。

<参考データ:非臨床試験に基づく情報>
イヌを用いた13週間反復経口投与試験の30mg/kg/日以上の群で精子形成の低下がみられ、ラットを用いた受胎能及び初期胚発生への影響に関する試験では、交配前70日間の投与により60mg/kg/日群において、精巣重量、精巣上体重量及び運動精子率の低下が認められたとの報告があります1)

 

 

(参考)

1)    グリベック錠100mg 電子添文 15.2.3

2.用法及び用量

グリベックはいつ服用するのが良いでしょうか。

電子添文上、いずれの適応症においても、食後に経口投与することとしています1)
なお、グリベックによる消化管刺激作用を最低限に抑えるため、本剤は食後に多め(200mL程度)の水で服用してください2,3)

 

 

(参考)

1)    グリベック錠100mg 電子添文6

2)    グリベック錠100mg 電子添文7.1

3)    グリベック錠100mg 患者向医薬品ガイド

グリベックを飲み忘れた場合どのように対処したらよいでしょうか。

グリベックを飲み忘れてしまった場合は気づいても直ぐに服用せず、その回はとばして次回の服用時間に1回分を服用してください。決して2回分を一度に服用しないでください1)

 

 

(参考)

1)    グリベック錠100mg 患者向医薬品ガイド

グリベック服用中に手術が必要になった場合の休薬期間は必要ですか。

グリベックの手術に対する影響を検討したデータはなく、手術前後での休薬の必要性、休薬期間の明確な基準はありません。
以下の情報を参考に、患者の病態や副作用の発現状況、手術の程度などに応じてご判断ください。

・グリベック400mgを日本人慢性骨髄性白血病(慢性期)3例に1日1回反復投与した際の28日目の半減期(T1/2)は18.0±4.9hでした1)
・グリベック600mgを日本人慢性骨髄性白血病(移行期・急性期)9例に1日1回反復投与した際の28日目のT1/2は23.0±5.1hでした1)
・グリベック400mgを日本人の切除不能又は転移性のKIT(CD117)陽性消化管間質腫瘍患者9例に1日1回反復投与した際の29日目のT1/2は、20.0±4.9hでした1)
・グリベックが創傷治癒遅延を引き起こすかどうかは明らかになっていません。

 

 

(参考)

1)    グリベック錠100mg電子添文16.1.2

グリベック投与中は血中濃度の測定は必要ですか。

グリベック投与中の血中濃度測定の要否について検討したデータは無く、測定の必要性については不明です。
また、電子添文上いずれの疾患においても血中濃度の測定については規定しておらず、必須の検査ではありません。
各疾患のガイドラインの推奨なども参考に、必要性をご判断ください。

 

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